適当に生きています

思考と声の間の話/SixTONES/SnowMan(7MEN侍)

SixTONESの夢見た甲子園

青い空に白い雲。

照りつける太陽にも負けないくらいの瑞々しい声援が空気を震わせ、背中を押された選手たちが真っ直ぐに白線を蹴り上げる。

春夏と行われる高校野球の甲子園とは違い、その競技は東京の渋谷区、環境を考慮した屋内にて行われた。

 

ウェーブけん玉、と言う競技をご存知だろうか。

ルールとして決まっているのは以下の4点だ。

・参加者は1チーム5〜10名であること。

・制限時間は一人2秒×人数分。

・けん玉のサイズはけん玉協会認定のものであること。

・手が離れてしまった場合、玉が皿に乗らなかった場合は大幅にも減点(しかし掴むのは反則)。

勝敗はけん玉の成功はもちろん、ウェーブの美しさによって判断される。減点式であり、持ち点は1チーム10点。そこから一人一人の形、シンクロ度、スピードなどが判定されて勝敗が決定される。

 

そう、つまりウェーブけん玉と言うのは皿に載せて当たり前。

そこからウェーブの美しさを競い合い、全国を目指すのである。

 

しかし今回の優勝候補であったSixTONESはまさかの失敗に終わってしまった。ウェーブの美しさを競うフィールドにまで行けなかったということだ。

メンバーが本日2021/10/30にジャニーズWEBの公式ブログにて、それぞれ謝罪文を載せていた。それぞれが自身を責める口調であり、悔しさが伺える。そこでこのブログでは敗因を考察していこうと思う。

 

・指が離れてしまった点

まずは高地→ジェシー、そして京本→森本間で指が離れてしまっていた。ウェーブけん玉という競技は6人の気持ちを一つにし、ウェーブの波動を徐々に増幅させていくことでけん玉の玉を飛ばすものである。しかし最初の高地→ジェシー間で指が離れてしまったことにより初速が下がり、そしてラストである京本→森本間にて指が離れてしまったことにより波動が減衰してしまっていた。

ジェシー、森本両名が立て直そうと二人分ないし六人分力んでしまったため、玉の軌道が練習の際と変わってしまい、失敗してしまったと推測する。

・チューニング不足。

前項にも記載したとおり、ウェーブけん玉とは6人の波動を増幅していくことが非常に大切である。つまりそれぞれの周波数を同調させることが最重要事項なのだ。その精密さから、誰か一人が欠けてしまう、交代してしまうだけで玉の軌道が変わってしまう。そのため補欠要員がいないことで有名な競技なのだ。

この周波数を同調させる行為をチューニングと呼ぶのだが、個人での仕事が忙しかったこの時期、チューニングにかける時間が短くなってしまったのではないだろうか。京本がブログでも言ったとおり、6人揃っての練習不足が伺える。

例年12月に行われる甲子園の時期が早まったことも要因しているだろう。

 

上記が主だった敗因だと思うが、それに起因した緊張感なども不調に繋がってしまっていたと思う。

しかし、メンバーのブログの通り彼らはリベンジに燃えている。反省点を洗い出し、泣きながら話し合うなど、悔しい思いをしたからこそ次のステップが待っているのだ。谷の底は確かに暗く、絶望的な風景が広がっているだろう。けれどそこから見上げる狭い青空は、6人がまた飛び立つために十分なほど澄んでいるはずだ。

 

ひとりのSixTONESファン、そしてウェーブけん玉のファンとして、次なるSixTONESの成長に期待する。